“クリックしたくなるバナー”とは?重要なのは「安心・信頼」
アンケートでは、どのようなバナーをクリックしたくなるか、コピー、雰囲気、色味といった観点で聞いている。早速みていこう。
※Web行動心理学研究所調べ
興味を惹かれるコピーの上位には「無料」、「○○%OFF」などが挙がり、ユーザーはお得な情報があるとクリックしたくなることが分かった。自分へのメリットが分かりやすく表示されていると敏感に反応するようだ。
※Web行動心理学研究所調べ
雰囲気では、1位の「安心・信頼」が2位の「お得」を大きく上回り、半数以上を占める結果となった。ユーザーは「お得」を示す内容とともに、それが「信頼できるか」という点を気にしていると言える。
※Web行動心理学研究所調べ
最後に、クリックしたくなるバナーの色味の傾向を調べている。上位をみてみると、ビビッドな目立つ配色よりも、目に優しい色が好まれるようだ。1位の「グリーン、ブルーなど落ち着いた」色は、消費者に安心感や信頼感を与えると言われており、特に信頼が重視される保険業界のロゴによく使われている。また、こうした色にはリラックス効果もあり、日々たくさんの情報に触れ疲れているユーザーの緊張をほぐし、クリックするハードルを下げる可能性があるとしている。
しかし、どんな配信面にも馴染む色であるため、埋もれてしまうリスクもある。あくまでこれらの色を基調にしつつ、訴求したいポイントには赤や黄色などの補色を入れるとよいだろう。
インフォデックスは、考察内で「一説によると、1日にひとりの人が浴びる広告の量は3万件にも及ぶ」と紹介しており、現在のユーザーは情報過多な状況だと言えよう。企業としては、さまざまなキャンペーンを駆使して競合と差をつけるべく、「お得」な情報をバナーで提示したいところだが、その推しが強すぎるとユーザーは不信感を抱いてしまう場合があることを忘れてはならない。本アンケートの結果から分かったように、ユーザーが求めているのは、ただ「お得」なものでなく、それがいかに「安心・信頼」できるものか、という点なのだ。
したがって、バナークリエイティブを設計する際には、「ユーザーに信頼してもらい、クリックすることに同意してもらう」ことを意識する必要がありそうだ。信頼できるバナーをつくるための要素が列挙されており、効果的なバナー作成の一助になりそうなので以下に紹介する。優良なユーザーを逃がさないためにも、安心してクリックできるバナー作りに活かしてみてはどうだろうか。
■信頼できるバナーをつくる5つのポイント
(1)誰が言っているのかを明記する
企業名をしっかり提示することが、信頼の第一歩目となる。知名度が高くない企業の場合は、何をやっている会社なのか、スローガンやキャッチコピーをいれるだけでも、誠実な印象に変わる。
(2)誰のための広告かを訴求する
ターゲットの属性や興味がある内容を絞り込んでアプローチすることで、ユーザーは自分のための特別な情報だと認識することができ、信頼感を得ることにつながる。
(3)ユーザーの「なぜ」に答える
ただ「安い」などと謳うのではなく、その理由やデメリットを説明することで、ユーザーは安心することができる。バナー内では説明の長さから取り入れにくいが、ランディングページなどでの掲載が検討できそうだ。
(4)実績を提示する
ランキング1位、売り上げNo.1、販売台数〇個といった実績のコピーで、みんなが使っていることが分かればその商品に信頼が生まれる。類似サービスや類似商品の多い商材の場合はより効果を期待できる。
(5)信頼されるカラーを使用する
ユーザーに安心感、信頼感を与える色味を中心に作成し、訴求ポイントのみ目立つ色を使用する。
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