リデル株式会社は、2018年9月、通販やEC事業担当者向けセミナーイベントの受講者141名を対象に、「EC事業者がSNSによるソリューションをどのように捉えているか」などのアンケート調査を実施、結果を公表した。

なお、本セミナーは株式会社ナノオプトメディアによって主催され、デジタルマーケティングのトレンドや最新技術を集結した内容であった。

受講者141名とはいえ、元々は80名の枠であり、立ち見が出るほどの盛況ぶりとなった。ECソリューションとしてのインフルエンサーマーケティングに高い関心が寄せられていることが分かる。

受講者は、77％が事業会社が占めており、かつ業界による内訳は、以下の通り。



・飲食店/販売/サービス（32.3%）
・IT/通信（29.0%）
・出版/広告/メディア（12.9%）
・メーカー（食品/素材/化学）（6.5%）
・メーカー（機械/電気）（6.5%）
・ファッション/美容（3.2％）
・その他（9.6%）

注目は、「出版/広告/メディア」が12.9％と高い割合を示していること。近年はメディアを持つ企業によるEC事業が盛んになっており、収益の新しい柱として注目を集めていることが窺えた。からも、

本セミナーでは、「徹底的に実践型の内容」を中心に据え、SNSマーケティングをいかにしてECでの売上アップにつなげるかのポイントが語られた。さらに、現時点でSNSが既存メディアのなかでどんなポジションを占めているのか、そこに適したアカウント運用をいかにして実践すればよいか、なども解説があった。

これら内容を受け、「SNSの市場背景について」受講者の93.3%が「参考になった」と回答。「SNSアカウントの運用について」も同96.6%が「参考になった」と回答した。

また、リデルは、約3,000社との取引実績から得た独自の「SNSマーケティングによるEC必勝法」をベースに、数社の成功事例を、具体的な取り組み内容と共に紹介。これまでSNSおよびインフルエンサーマーケティングを確実性のあるソリューションと認識していなかった人々へも、即実践できるようレクチャー型とした。

このような事例に基づくSNSでの売り方に関する解説について、受講者の96.7%が「参考になった」と回答し、そのうち70%が「大変参考になった」と回答した。

インフルエンサーマーケティングはこれまで、ファッションや美容業とは好相性という認識を持つ人は多かったが、多種多様な業種に従事する聴講者の9割以上が高い関心を示したことは、非常に興味深い結果と言える。

そうした受講者に「SNSの活用で特に期待できる点」を答えてもらったところ、以下の様な結果となった。



1位：新規顧客の獲得（37.9％）
2位：プロモーション効果（28.8%）
3位：リピート客の増加（15.2%）
4位：客単価の向上（10.6%）
5位：魅力的な商品開発（7.5%）

「新規顧客の獲得」と「リピート客の増加」を合わせると53.1%にのぼることから、半数以上が集客面において期待を寄せているようだ。