インターネット広告費が地上波テレビ広告費とほぼ同規模まで成長 -- 電通の2018年日本の広告費調査

株式会社電通は2019年2月、日本の総広告費と媒体別、業種別広告費を推定した「2018年 日本の広告費」を発表した。2018年の日本の広告費総額は前年比102.2%の6兆5,300億円で、7年連続プラス成長となった。2018年の名目国内総生産(GDP)に対する広告費総額の比率は1.19%。2011年から上昇基調で推移している。



※株式会社電通調べ


媒体別に見ると、最も広告費が多いのは地上波テレビで、前年比98.2%の1兆7,848億円だ。それに並ぶ勢いで成長を遂げたのがインターネット広告費。前年比116.5%の1兆7,589億円まで伸びた。ほかの媒体を見ると、新聞が前年比92.9%の4,784億円、雑誌が前年比91%の1,841億円、ラジオが前年比99.1%の1,278億円。インターネット広告を除く4媒体は、いずれも前年比でマイナスとなった。



※株式会社電通調べ


インターネット広告では、新聞、雑誌、ラジオ、テレビのマスコミ4媒体を由来とするインターネット広告が増加し(前年の数値は仮推定で非開示)、広告費全体を大きく押し上げた。加えて、運用型広告と動画広告も成長を続けているという。「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に向け、各社のマーケティング活動とデジタル制作の相関性が一層強まってきており、この傾向はさらに加速していくと予想できる。


また、インターネット広告媒体費のうち運用型広告費は1兆1,518億円(前年比122.5%)にのぼり、大規模プラットフォーマーを中心に高い成長率となった。自社プラットフォームを保有する媒体社も、運用型の機能拡充とその広告販売に注力し始めている。各種コンテンツメディアについても、収益基盤となる運用型広告プラットフォームの活用が進んでいるようだが、一方で運用型広告についてはより精緻な運用が必要であり、アドフラウド問題などを含め、業界全体に高いコンプライアンス意識が求められる。

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