インテージ、米DataRobot社とパートナー契約を締結。マーケティングの意思決定を支援するソリューションの共同開発へ

株式会社インテージは2018年10月、機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」を提供する米国DataRobot, Inc.とSI/コンサルティングパートナー契約を締結した。

市場調査国内最大手のインテージが提供するSCI(全国消費者パネル調査)は、全国15歳~79歳の男女52,500人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データ。同社は、このSCIを基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォンからのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関するデータを収集するi-SSP(インテージシングルソースパネル)を主力サービスとしている。

一方、米国DataRobot社の「DataRobot」は、世界最高峰のデータサイエンティストのノウハウを集約させた機械学習のプラットフォーム。予測モデルを、簡単に、速く、精度良く、自動生成することによって、データサイエンスの知識があまりない人でもすぐに利用できるのが特徴だ。

これまでマーケティング領域においては、収集した各種データにAIを適用し、次に取るべきマーケティング・アクションを精度よく判定/予測するまでに至っている顧客企業は限られていた。これは一般的に、「判定/予測モデルを構築するモデリング工程」と、「モデルを各種システムに組み込むデプロイ工程」では、異なる専門性が要求されるからだ。

そのため多くの企業で職能別に人材を組織化して対応せざるを得ず、マーケティング業務においてAI活用が浸透しづらい一因となっていた。また、「どんなデータが必要かわからない」、「データはあるけれど、きれいに整っていない」といったデータ準備に関する課題も常々指摘されてきた。

そこでインテージはこうした課題を乗り越えるため、「モデリング工程」と「デプロイ工程」の両工程をシームレスに提供する「DataRobot」をグループ横断で導入するとともに、同社とパートナー契約を締結。ビッグデータを価値ある情報に転換しマーケティングの意思決定を支援するソリューションの共同開発へ着手することとなった。

取り組みの第一弾としてすでに、インテージ保有の生活者ログデータ(SCI、i-SSP)を用いたカスタム型データ解析サービス、ならびに、顧客企業への「DataRobot」導入支援サービスの提供を開始している。

今後は、DataRobotと共同で、INTAGE connect(顧客企業のBIツールへインテージデータを連携するソリューション)との連携によるダッシュボード構築支援や、スマートテレビ視聴ログデータとの組み合わせによるテレビCM出稿プランニング/バイイング支援に重点を置いて取り組んでいくという。

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