インテックがポータルサイトによる実証実験を開始。「女性活躍推進」に向け産休・育休からの復職やキャリア形成を支援

TISインテックグループの株式会社インテック(以下、インテック)は2021年12月13日、同社の「ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)施策」のひとつである「女性活躍推進」をより活性化するべく、「産前・産後休業および育児休業」(以下、産休・育休)からの復職を支援するポータルサイトの実証実験を、2022年1月から開始すると発表した。これにより、女性の産休・育休からのスムーズな復職や、キャリア形成をサポートしたい考えだ。

専用ポータルサイトを活用し、産休・育休中の職場とのコミュニケーションを支援

インテックでは1975年より育児休業制度を設け、社員へのヒアリングを通じて制度の充実を図ってきた。近年、経営戦略としてのD&I推進の流れの中で、女性活躍に関心が高まる社会状況を踏まえて、同社は2021年5月〜6月にかけ、自社の女性社員1,029名、管理職269名の計1,298名を対象に、「女性のキャリアと仕事と生活の両立に関する意識調査」を実施。その結果から、「自身のキャリアを中断させず仕事と家庭を両立していくために、産休・育休からの復職をできるだけスムーズに行いたい」という意思を持つ社員が多いことがわかり、「今後の女性活躍推進における重要なファクターになる」と考えたという。

そこでインテックは、社員同士の交流をはじめ、復職支援のための「e-ラーニング」や「1on1面談」、産休・育休に付随する「各種申請手続き」などを可能にする、復職支援をサポートするためのポータルサイトを開発し、社内で実証実験を開始することを決定した。概要は以下の通りとなっている。


実証実験の概要
・実施時期:2022年1月〜2022年3月
・被験者:インテックにおいて産休・育休を経験したことのある社員とその上司、同僚
・実験内容:社内の行事情報などの提供や、職場とのコミュニケーション、会社提出用出生届けなどの各種申請書手続き等、産休・育休中に必要な会社とのやり取りを、専用ポータルサイトを通じ円滑かつセキュアな環境で行えるか検証


産休・育休中の社員が上司や同僚と円滑なコミュニケーションを図るためには、利便性とセキュリティの高度化を同時に実現する必要がある。そのためインテックは、今回の実証実験の結果をもとにポータルサイトの改修を実施し、自社での運用を開始するという。また、実際にポータルサイトを利用した社員の声を反映した上で、さらなる機能拡張を行ったのち、「ワイヤレスDX」ソリューションのひとつとして、2022年度中にリリースすることを目指している。

インテックは今後、産休・育休中の社員への適切な復職支援を行い、一人ひとりが働きやすい職場環境を整えていきたいとしている。それが「働く女性のキャリア形成の支援につながる」との信念のもと、D&Iを推進していく意向だ。

社員が産休・育休中もポータルサイト等を通じて継続的に会社とのコミュニケーションを取ることで、「会社とつながっている」という感覚を持ちやすく、キャリアの分断防止やスムーズな復職を目指せると考えられる。さらなる女性活躍を推進するため、社員が休業前後に抱えやすい不安要素を取り除けるような施策の導入を検討してみてはいかがだろうか。


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