調査回答からオンボーディングを成功させるヒントを探る。「テレワーク」は入社1年目の若手社員の活躍にどう影響するか。

株式会社学情は2021年12月15日、企業の人事担当者を対象に実施した「テレワークが、入社1年目の社員の活躍にもたらす影響」に関するアンケート結果を発表した。調査期間は2021年11月29日~12月3日で、全国の採用担当者520名から回答を得た。この調査から、テレワークの実施による若手社員への影響や課題点などが明らかとなった。

4割が「影響している」と回答。どう作用したのか?

新型コロナウイルス感染症拡大によりテレワークが普及する中、2021年に入社した「1年目の社員」の活躍にはテレワーク環境がどのように影響したのだろうか。

同社が、「テレワークによる入社1年目の社員の活躍への影響」について尋ねたところ、「影響がある」が11.7%、「どちらかと言えば影響がある」が32%で、合計43.7%となった。4割以上の人事が「テレワークにより何らかの影響がある」と捉えていることがわかった。

フリーコメントでは、「電話対応や顧客との名刺交換など、ビジネスマナーを身に付ける機会を持てていない」や「Web会議やチャットで指導しているものの、コミュニケーションが不足している」といった声があげられた。一方で、「不便なことも多い中、できることを見つけて頑張っている社員もいる」や「自身で仕事の進捗を管理できる社員が増えた」など、主体的に仕事に取り組む社員の姿勢を評価する回答も見られた。



7割が「上司や先輩との人間関係が築けていない」と感じている

同社は次に、「テレワークによる、入社1年目の社員への影響」について聞いている。最多は、「上司や先輩との人間関係が築けていない」で74.3%が回答。以下、「同期間での人間関係が築けていない」が55.4%、「戦力化が遅くなっている」が47.5%となり、いずれもネガティブな影響を受けているという回答が上位に並んだ。

一方で、ポジティブな影響を挙げた回答も見られる。「チャットなどで簡潔に報告・連絡・相談(以下、報連相)できる社員が増えた」が16.8%、「スキルの習得や自己学習に取り組む社員が増えた」が14.9%と、いずれも回答割合は2割未満だが、良い影響もあったようだ。



1年目の若手社員がテレワークをする際の課題とは?

「若手社員がテレワークをする際に課題となる点」についての回答結果は、「モチベーションの状態をつかみにくい」が65.4%でトップだった。続いて、「報連相などのコミュニケーション不足」が59.8%、「作業の進捗状況や成果の把握が難しい」が55.2%となった。




1年目の若手社員のオンボーディング時のテレワークは、「ポジティブ/ネガティブ」の両面の影響があると人事担当者は感じているようだ。社員がいち早く職場に慣れ、実力を発揮できるように、テレワーク特有の課題点を踏まえた環境整備を心がけていきたい。


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