アップルとSalesforce、iOSと顧客関係管理(CRM)プラットフォームの連係を強化
米国Appleと米国セールスフォース・ドットコム(以下Salesforce)は2018年9月、モバイルオペレーティングシステムiOSと、顧客関係管理(CRM)プラットフォームの連係を強化し、ビジネスのためのパワフルで新しいアプリケーションを提供していくことを発表した。
Salesforceは、Appleとの協力関係の中で自社のアプリケーションを再設計し、このモバイルプラットフォームに、iOSでしか利用できない新機能を採用していく。
また両社は、何百万ものSalesforceデベロッパに対してツールとリソースを提供し、iOSのために用意された新しいSalesforce Mobile SDKを使ったネイティブアプリケーションの開発を支援するほか、Salesforceが無料で提供中のウェブ学習プラットフォーム、Trailhead上に、新たにiOSアプリケーション開発コースを設定することも計画しているという。
今回の戦略的パートナーシップによる最初の取り組みは以下の領域。
【iOSネイティブのビジネス向けSalesforceアプリケーション】
SalesforceはAppleと協⼒して「Salesforce Mobile App」を再設計し、Siriショートカット、Face ID、Business ChatといったApple独⾃の機能を盛り込み、iOSでしか得られない体験を提供するという。また、Salesforceはウェブ学習プラットフォームTrailhead用アプリとして同社初のiOS版「Trailhead Mobile App」をリリースする。さらに、Salesforceパートナーからも、各業界ならびに⼩規模事業者から求められる特定のニーズに沿ったパワフルなiOSアプリが提供される予定。
【SalesforceデベロッパのiOS上での⽀援】
AppleとSalesforceは、Appleが提供しているプログラミング⾔語のSwiftに最適化された、「Salesforce Mobile SDK」を開発中という。このネイティブSDKにより、事業所やデベロッパは、SalesforceLightning Platform上でiPhoneおよびiPad⽤アプリケーションを構築・配備することが可能となり、App Storeで配信中の多数のビジネス⽤iOSアプリケーションと併⽤できるようになる。
【デベロッパの学習とキャリアアップを促進】
AppleとSalesforceは、開発者やデベロッパの学習とキャリアアップ⽀援を重視している。これを受け、Appleは新たに「Get Started with iOS App Development Trail 」を⽴ち上げ、誰もがXcodeでSwiftを使ったiOSネイティブアプリケーションの開発⽅法を学べるようにしていく。
AppleのCEO(最高経営責任者)、ティム・クックは、両社の連携強化について、次のように述べている。
「Salesforceと共に業務を行なえること、さらに同社の業界屈指のCRMがiOSにネイティブ対応し、iPhoneとiPadだけで利用できる新機能を採用してくれるということに、とても感動しています。ビジネスのための最高のハードウェアとソフトウェアであるiPhone、iPad、iOSと、Salesforceのネイティブアプリケーションおよび新しいSalesforce SDKが強力に組み合わさることで、私たちは世界中の事業者に対して素晴らしい顧客体験を提供していけるでしょう」
また、Salesforceの会長兼共同CEO、マーク・ベニオフ氏は次のように述べている。
「この提携により、当社は世界ナンバーワンのCRMプラットフォームと、ビジネスのための世界最高のデバイスであるiPhoneとiPadの連係を強化します。SalesforceとAppleは共に、iOSネイティブアプリケーションモバイルイノベーションの新しい時代を再定義し、Trailheadへのアクセスを通じて将来の仕事に必要とされる技能を提供することで何百万もの人々の能力を高めていくことを計画しています」
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たもちゃん
良いですね。
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